日経ニュースからウォール・ストリート・ジャーナルへと世界的に広がったiPhone5ディスプレイと部品の減産。
ウォール・ストリート・ジャーナルでは、一部記事の数字を削除ないし修正したようです。

四半期6,500万台の根拠はどこに?


日経が言うには、2013年1月〜3月のiPhone用パネル6,500万台分の計画から、半分程度へと減産しているという主張です。
ですが、そもそもこの6,500万台という数字はどこから出てきたのでしょうか?
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Q4(2012年10月〜12月)はクリスマスシーズンを入れてiPhoneが一番売れる時です。
その時の台数ですら5,200万台となっています。


上記四半期と比較して、第一四半期である1月〜3月は軟調なのは、アタリマエのことで、なぜ6,500万台という計画になるのでしょうか?
そもそも分母となる数字がおかしい、と他のBGRDARNING Fireballは主張しています。


appleinsider.comをみると、この減産ニュースは「ノイズ(雑音)」だとしています。
また、BGRなどでは、「株価操作」だと痛烈に批判しています。

第一四半期が落ち込むのは当たり前


繰り返しになりますが、1月〜3月の第一四半期の数値がその前の四半期に比較して落ち込むのは、今まで見ていてアタリマエのことだし、次のモデルの噂がで始まると買い控えが起きるのも、Apple製品なら当然のことです。

また、
「iPhoneの製造が追い付いておらず、生産ラインを拡充するまでの暫定措置として部品の供給に待ったをかけている可能性が考えられる」
という関係者の証言もあるそうです。

つまり、減産は「新しいニュースなんかではない」、とさえ言っているニュースソースもあります。
日経では、一体何がしたくてそのようなニュースを公開したのでしょうか?
不思議な思いになります。

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JPモルガンのマーク・モスコウィッツ氏は「投資家の過剰反応を有るノイズ」だとしています。

Appleは良くも悪くも話題となる


昔からそうですが、Appleはよくも悪くも話題となる会社です。
なぜかというと、Appleの事を書くと興味をひくし、売れるからです。(売れるというのは紙媒体の話で、今はアクセスが集まる、というほうが正しいでしょうか)
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そしてなぜか、好調であっても否定や悲観されることが多いのも、特徴です。
面白いですね。

iPhoneが初めて日本に来た時も、日本の高機能に対抗できないというニュースが多くでましたが、現実はご覧のとおりです。
iPodの時もそうでした。
既にMP3プレーヤは沢山あり、安い。なぜ、今更高いiPodを買う必要があるのか?っと。

そして、iPadの時は、大きなiPhoneじゃないか。そんなのは必要とされていないと、言われてました。
全てが否定的・悲観的なものではないでしょうが、目立つニュースの中に混在していたような気がします。

しかし、何れにしても、Appleは「我が道を行く」の経営をしていくでしょう。